岸田農園が力を入れている作物の一つ、メロン。

前回播種した種は少しずつ芽を伸ばし、定植に向けて苗として成長しています。

今回はそんなメロンの苗が強く育つために大切な接木について紹介します。

メロンの接木とは?

接木はメロンの苗を病気から守るために台木と穂木の2種類の苗を一つに合体させる作業の一つです。

2種類の苗を一つにすることで、病気などが付きにくく強い苗として育てることができるのです。

岸田農園では去年からメロンの接木をはじめました。

昨年ははじめての作業だったこともあり、難しい作業の一つでしたが、今年の接木はどうなったでしょうか。

メロンの接木は難しい!

メロンの接木は2種類の小さな苗にカミソリで切れ目を入れて組み合わせ、クリップ使い一つの苗として合体させます。

非常に細かく緻密な作業であるため、切れ目を入れすぎたり、クリップの付け方を間違えてしまうと苗がダメになってしまうのです。

またうまく合体させることができても、クリップを外す10日後までは、しっかり接木ができているかわからないため、作業をする側からすると正解がわからない作業になってしまうのです。

メロンの接木の様子

これはメロンの接木の様子です。

ハウスの中に接木用の机を設置し、皆でマニュアルを見ながら向かい合って接木を行います。

今年ははじめて接木に挑戦する人もいたため、上手に合体させる方法を皆で教えあって、少しでも成功率をあげられるように心がけました。

1年ぶりの接木であったため、うまくコツがつかめませんでしたが、作業の後半にはそれぞれのやり方が確立されてうまくつけられるようになりました。

あとは10日後にしっかりと接木ができているかを確かめるだけです。

接木の結果は?

これは10日後の苗の様子です。

昨年の失敗から学んだこともあり、今年は非常に高い成功率で接木を終えることができました。

久しぶりの作業、はじめてやる人もいた中で9割以上の苗がしっかり合体していたことは岸田農園にとっても大きな成長です!

接木が成功した苗はこの後も苗床で成長を続け、いよいよメロンがなるハウスへの定植を残すのみです。

美味しいメロンがしっかりとできる良い苗になるように、これからも力強く育っていってほしいですね。

強い苗が美味しいメロンを作る

地味ながら難易度の高い接木と呼ばれる作業を岸田農園が取り入れているのは、強い苗を作ることで美味しいメロンができることにつながるからです。

こういった小さな努力を積み重ねることが、美味しい作物を作る近道なのです。

ハウスで作物を育てているだけと思われがちな農家ですが、見えないところでたくさんの努力がつまっているのです。

皆さんも今年メロンを食べる際は接木のことを少しだけでも思い出してみてくださいね!

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