こんばんは。

岸田農園、岸田一希です。

2日前、田植えも無事終わり、今シーズンのひとつの節目を感じたこの頃です。

10日間にわたる激闘だった田植え。

そんな田植えで私がこなしていた仕事は地上職です。

 

地上職?

そんな声が聞こえて来そうなので田植えの仕事を簡単に紹介します。

 

オペレータ&補助員

田植えの主役と言っても過言でない、オペレータと補助員です。

オペレータは田植え機の運転手。

そして補助員は田植え機に搭乗し、苗を補充する仕事です。

いわばこの2名が田んぼに苗を植えているのです。

 

飛行機で例えるならば、

パイロットとCA(キャビンアテンダント)といったところでしょう。

 

地上職員

地上職には様々な仕事があります。

  • 水切り、入水作業
  • ポット洗い
  • えぶり作業
  • 苗はぎ
  • 運搬ドライバー
  • 田植え機のピットイン

だいたいこんな感じです。

 

水切り、入水作業

これは田植えをする時、田んぼに水があると苗が植わりにくくなるため、

田んぼから水を抜く作業です。

水を切るのが早すぎれば田んぼが固くなり、これまた植わりにくくなります。

一方、水切りが遅すぎると田んぼ内に水があり植わりにくくなるのです。

抜くタイミングがとても大事な作業です。

 

入水作業は田植え終了後、田んぼに水を入れる仕事です。

 

ポット洗い

これは田植えで空になったポットを用水で洗う作業です。

岸田農園では約8500枚のポットを洗います。

 

 

えぶり作業

これは田植え機が旋回した部分を均す作業です。

田植え機が旋回した部分は土が寄ってしまう為、

苗が植わりにくくなるのでこれを手作業で均していくのです。

 

苗はぎ

これは種まきでハウスに並べた苗を剥いで軽トラックに乗せる作業です。

こちらも8500枚という膨大な量のポットを手作業でひとつひとつ行います。

また苗の根っこが土に伸びている為、かなりの力で剥がさないと剥がれません。

意外と重労働な仕事です。

 

運搬ドライバー

名のごとく!

苗を田植え期まで運ぶ仕事です。

ハウスから田んぼまで苗を運搬します。

注意点としては稲の苗は風に弱いためゆっくりと運ばないといけません。

速度としては約40km/hで運搬します。

 

田植え機のピットイン

この仕事は田植え機を走らすのに必要な「苗」「肥料」「水」を供給する仕事です。

これがなければ田植えは成立しません。

これのどれかがなくなる前に補充し、田植え機は走り続けているのです。

 

地上職員の魂!

そして地上職で一番の重要ポイントを置いていのが

「田植え機のピットイン」です!

タイトルでもあった通り地上職員の魂の見せどころです!

 

なぜ?

 

それはこの作業が早ければ早いほど作業の進捗が進むのです。

田植え機は圃場ごとに植わりやすい田んぼ、植わりにくい田んぼがあり、

それに合わせたスピードでしか走行することができません。

そして他の作業も普通にやっていれば田植えの作業時間に支障がることはありません。

 

しかしこの田植え機のピットイン。

だいたい通常の三反田んぼで3回のピットインが必要になってきます。

そして1日に換算すると約20回のピットインが必要となります。

単純に1回のピットインが3分早ければ1日1時間も早く作業を終えることができるのです。

また作業を進めることができるのです。

 

私は地上職として作業を素早く進める為にも

この作業に誇りを持ち、プライドを持って行っています。

 

例えるならば

「F1」のクルー

これぐらいの気持ちをもっております(笑)

 

いかにピットインを早く終えるか。

ここが最重要ポイントです。

 

ピットインの秘訣としては、

田植え機の苗の数量から、田植え機が何往復できるかを推測。

そして限界ギリギリのターン数を見極めてピットインの準備を行うのです!

苗がまだ田植え機にそこそこあるのにピットインすれば時間のロスに繋がります。

2ピットでいい場所を3ピットにするだけで作業効率は駄々落ちです。

 

この見極めが重要。

またオペレータとのコミュニケーションも大事。

ここも地上職の魂をもって大事にしている部分です。

 

そして積み込む苗の準備。

肥料、水の消費量を計算しつつのピットイン準備。

これが鍵を握っているのです。

微妙な時はとりあえず準備します。

必要なければ10kg、20kgするものですが次の場所へ運びます。

労を惜しんでは最速のピットは行えないのです!

 

この作業を的確に遂行することで7時までかかる作業を6時に短縮できるのです。

まさに地上員魂ですね。

P.S

来年の話しにはなりますが、

岸田農園では田植えのバイトを募集しています。

 

他の農家では苗の運搬などの作業、田植え機の補助の仕事が多いのが現状です。

しかし、岸田農園ではやってみたい田植えの仕事があれば希望を優遇致します。

 

また地上職の魂も伝授いたします(笑)

自慢ではありませんが、ここまで考えて田植えをしている農家はないと思います。

周りの農家を見ても田植え機が止まってからピットインの準備をし、

地上職員は苗の補充だけ。

肥料や水はオペレータが自分で運んできて補充する。

これが現状です。

ですが岸田農園では効率重視の無駄のない仕事運びをお教えいたします。

(そのため他の農家さんの田植えよりはきついです…)

絶対に自分の人生にプラスになる事と思います。

高い気持ちをお持ちの方、そしてチャレンジしてみたい方、お待ちしています^o^

Please follow and like us: